血栓は肺から脳へ移動することがありますか?
肺血栓塞栓症(PE)とは
肺血栓塞栓症は、血栓が肺の血管に詰まり、血流が阻害される状態です。血栓は通常、脚や骨盤の深部静脈で形成され、そこから血流に乗って肺へ運ばれます。
血栓が脳へ移動する可能性
肺に詰まった血栓が直接脳へ移動することは極めて稀です。しかし、心房中隔欠損(PFO)や他の心臓の右左分流がある場合、血栓が右心房から左心房へ抜け、全身循環に入り脳卒中を引き起こす「パラドキシカルエンボリズム」と呼ばれる状態が起こります。
主な症状
- 突然の息切れ
- 胸痛(特に呼吸時に悪化)
- めまい、失神
- 混乱や意識障害
- 痙攣発作(稀)
これらの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。
リスク要因
- 60歳以上
- 肥満
- 喫煙
- 糖尿病
- 心疾患
- がん
- 妊娠・産後
- 最近の手術や長時間のベッド上安静
予防と対策
リスク要因がある方は、医師と相談し、血栓予防のための適切な対策(抗凝固薬、圧迫ストッキング、早期離床など)を講じましょう。
