拒食症と過食症が同時に起こるとどうなるか

拒食症と過食症が同時に現れる状態とは

拒食症(神経性無食欲症)と過食症(神経性大食症)が同時に存在する状態は、かつて「拒食・過食混合障害」や「特定不能摂食障害(EDNOS)」と呼ばれていました。食事制限と自己誘発嘔吐、下剤や利尿剤の乱用、過度な運動などが同時に見られ、健康に深刻なリスクをもたらします。

主な症状と行動パターン

  • 体重増加への強い恐怖と体像の歪み
  • 極端な食事制限とカロリー計算
  • 自己誘発嘔吐、下剤・利尿剤の乱用
  • 過度な運動や食事への執着

健康への深刻な影響

  1. 栄養失調:極端な食事制限と嘔吐により、ビタミン・ミネラル不足、貧血、心臓機能障害が起こります。
  2. 脱水と電解質異常:嘔吐や下剤使用で体内の水分と電解質が失われ、腎機能障害や不整脈を招きます。
  3. 消化器系の問題:逆流性食道炎、歯エナメルの侵食、唾液腺の腫れなどが生じます。
  4. 心血管系合併症:徐脈、低血圧、心拍リズムの乱れが頻発します。
  5. 生殖機能への影響:月経不順や無月経、妊娠率の低下が見られます。
  6. 骨密度低下と骨折リスク増大:カルシウム・ビタミンD不足により骨粗鬆症が進行します。
  7. 脳機能の変化:認知機能低下や集中力の低下が報告されています。
  8. 精神的合併症:うつ病、不安障害、強迫性障害が併発しやすいです。
  9. 自傷・自殺リスク:切創や火傷などの自傷行為、また自殺念慮・自殺未遂が増加します。
  10. 社会生活への影響:孤立、対人関係の悪化、学業や仕事への支障が出ます。
  11. 多臓器不全の危険性:治療が遅れると、重度の栄養失調により複数の臓器が機能不全に陥ります。

治療のポイント

拒食症と過食症を同時に治療するには、医療、精神科、栄養の専門家が連携した包括的なプログラムが必要です。定期的な身体検査と血液検査によるモニタリング、認知行動療法や家族療法などの心理療法、そして安全な食事再建が中心となります。

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