ネブライザーの基本原理と種類

ネブライザーは液体薬剤を微細なエアロゾルに変換し、肺への吸入を促進する装置です。呼吸器系で吸収可能なサイズ(1〜5µm)の粒子だけが肺へ届き、残りはネブライザーのリザーバーに残って再利用されます。低価格で普及しているため、基本構造はほとんど変わっていませんが、患者の好みや使用シーンに応じてさまざまなタイプが選ばれます。

ネブライザーの種類

  • ブレスエンハンスト型:通気口付き設計で、吸入時に薬剤を効率的に肺へ運びます。
  • ブレスアクチュエーテッド型:手動または電子制御で呼気時のエアロゾルロスを低減します。
  • 超音波型:超音波波動で液体薬剤を微粒子に変換します。
  • 小型ネブライザー:エアロゾルが不適切な場合に使用されます。
  • T字型アクセサリー:性能向上のためにネブライザーに接続します。
  • インフュージョンポンプ連携型:連続噴霧により、喘息などの治療効果を高めます。
  • リザーバーバッグ:生成されたエアロゾルを回収し、再利用できるようにします。

ガス流

患者が吸入すると、圧縮ガスがネブライザーに供給され負圧が生じます。このガスは環境条件(温度・湿度)に影響されます。液体薬剤はガスと混合され、バッフルを通過することでさらに細かい滴下に分解されます。混合はノズル内部(インターナル)または外部(エクスターナル)で起こり、どちらも同等の効果がありますが、患者の好みで選択されます。

容量

リザーバー内の薬剤量は「使用可能容量」と「デッドボリューム」に分かれます。デッドボリュームは使用できない残留液で、時間とともに蒸発・冷却が進み、粒子径が大きくなります。使用中は患者が軽く叩くなどして出力を上げることがありますが、使用可能容量がほぼなくなると噴霧が止まり、スパッタリングが発生します。

吸入可能量(呼吸可能量)

呼吸可能量とは、ネブライザーが生成する吸入適正サイズのエアロゾルの質量を指します。質量が大きいほど投薬効果が高くなります。粒子サイズは大きいものと小さいものの二種があり、大きい粒子は気道で吸収され、小さい粒子は肺胞まで到達します。

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