気管支喘息と腎機能:薬剤と高カリウム血症への注意点

気管支喘息の原因

米国喘息・アレルギー財団(AAFA)によると、気管支の慢性的な過敏症と炎症が原因で、特定の刺激に反応して気管支が痙攣します。ペットのフケ、花粉、ほこり、カビ、煙などのアレルゲンや、気管支炎・ウイルス性肺炎などの感染症、さらには大気汚染や化学物質、一部の薬剤やサプリメントも発作を誘発します。心不全が原因で起こる「心性喘息」も、症状は通常の喘息と似ていますが、原因が心臓にあります。

気管支喘息の薬剤

喘息の薬は大きく分けて「速効薬」と「長期管理薬」の2種類があります。

速効薬(短期作用薬)

  • 短時間作用型吸入気管支拡張薬:筋肉を弛緩させて気道を広げます。
  • 短時間作用型β刺激薬:喘鳴や運動誘発性喘息の症状緩和に使用されます。
  • テオフィリンなどの比較的遅効性気管支拡張薬:夜間の症状緩和に用いられます。

長期管理薬

  • クロモリンスナトリウムなどの非ステロイド薬:吸入して気道の腫れを予防します。
  • フルベート(フルチカゾン)やアズマコート(ベクロメタゾン)などの吸入ステロイド薬:気道の腫れと粘液産生を抑制します。

薬剤・血清カリウム・腎機能の関係

テオフィリンなどの遅効性気管支拡張薬は、腎機能が低下している患者には禁忌とされることがあります。テオフィリンは体内のカリウム濃度を上昇させることが知られており、腎臓がカリウムを十分に排泄できないと血清カリウムが高く(高カリウム血症)なります。カリウムは腎臓の正常な働きに必要なミネラルですが、過剰になると腎機能のさらなる低下を招くリスクがあります。

高カリウム血症(ハイパーカリウム血症)

主な原因は腎疾患、アルドステロン欠損症、テオフィリンなど特定の薬剤です。症状としては吐き気、倦怠感、筋力低下、しびれ感がありますが、無症状の場合も多く、血液検査で初めて判明することがあります。軽度の高カリウム血症は治療で改善しますが、放置すると腎不全や心停止に至る危険があります。

高カリウム血症の治療とカリウム摂取制限

医師が高カリウム血症と診断した場合、カリウム摂取を抑える食事指導、カリウムサプリメントの中止、テオフィリンなどカリウム上昇に関与する薬剤の変更や中止が行われます。喘息と腎機能障害の両方を抱える患者は、服用中のすべての薬剤を定期的にチェックし、医師の指示なしにカリウムサプリを使用しないことが重要です。

喘息 - 関連記事