ヒナドリ症(パラミツィア症)の症状・予防・治療
概要
ヒナドリ症(パラミツィア症、学名 Chlamydia psittaci)は、オウムやインコ、野鳥、家禽に感染する稀ながら重篤な感染症です。ストレスにより免疫力が低下したときに発症しやすく、早期に症状を見つければ治療が可能です。
症状
- 軽い風邪様の症状から始まり、鼻汁が滴り、呼吸がぎこちなくヒューヒューと音を立てます。
- 活動量が減少し、眠りが増える、震える、体重減少、羽毛を膨らませて体温保持しようとする。
- 目やにが出ることが最もヒナドリ症を疑う手がかりです。
- 下痢や食欲不振も見られます。
予防と対策
- 過密飼育、栄養不良、急激な環境変化(抜雛、産卵、換羽、長時間の輸送)などのストレス要因を極力排除する。
- ケージや飼育舎は常に清潔に保ち、糞や鼻汁の汚染を防ぐ。
- 新しく迎え入れる鳥は最低45日間の検疫期間を設け、健康確認を行う。
治療法
- 獣医師が血液や排泄物の検査でヒナドリ症を確定した後、抗生物質ドキシサイクリンで治療します。
- 投薬方法は飲料水に45日間溶かすか、6週間にわたって週1回の筋肉注射(注射は効果が高いが部位への外傷に注意)です。
- 治療中はカルシウムの摂取を控えると、抗生物質の効果が高まります。
- 完全回復は可能ですが、回復後も菌を保有していることがあるため、再び飼育環境に戻す前に検査が必要です。
人への感染リスク
- 乾燥した糞や羽毛、呼吸分泌物、くちばしからの接触、強い咬傷などで人にも感染します。
- 感染した人はインフルエンザ様の症状が出、放置すると呼吸器疾患に進行する恐れがあります。
- 鳥と接触した後に体調不良を感じたら速やかに医師に相談し、ヒナドリ症の可能性を伝えてください。通常は抗生物質で治癒します。
