圧縮ストッキングとサポートホースの違いとは?
サポートホースと圧縮ストッキングは見た目が似ているため混同しやすいですが、圧力の強さや医療上の扱いに明確な違いがあります。本稿ではそれぞれの特徴と主な使用目的をまとめました。
共通点
どちらも足から膝(場合によっては太もも)までの範囲で圧力をかけ、血液循環を促進します。圧力は足先が最も高く、上に行くほど徐々に弱くなる設計です。圧力の数値は製造元が医療目的に合わせて設定しており、症状が重いほど高い圧力が必要です。
主な違い
圧力レベルが基準となります。サポートホースは20 mmHg 以下、圧縮ストッキングは20 mmHg 以上と分類されます。mmHg は水銀ミリメートルの略で、血圧と同じ単位です。
20 mmHg 以下のサポートホースは薬局でOTC(店頭販売)として購入可能です。一方、20 mmHg 超の圧縮ストッキングは医師の処方や専門家によるフィッティングが必要になることがあります(特に40 mmHg 超やオーダーメイドの場合)。
サポートホースの使用例
軽度の圧迫で足の血流を改善し、むくみや血栓形成を予防します。長時間の座位(例:飛行機のエコノミークラス)で深部静脈血栓症(DVT)のリスクが高い人は、サポートホースを着用するだけでリスクを最大90%減少させることができます。
圧縮ストッキングの使用例
より高度な循環障害に対して高圧のストッキングが用いられます。代表的な適応症は以下の通りです。
- 糖尿病による血流障害
- 慢性静脈不全(CVI)
- リンパ浮腫
- 静脈瘤
- 血栓後症候群(DVT後の慢性症状)
TEDホース(抗血栓ストッキング)
寝たきりや長時間ベッドにいる患者向けに設計された短時間使用のストッキングです。足先に穴が開いていることが多く、看護師が血流を確認しやすくなっています。
