Trellisシステムによる慢性血栓治療の手順
血栓とは何か、そして従来の治療法
深部静脈血栓症(DVT)などの血栓は、血流中に流れ出すと致命的な合併症を引き起こす可能性があります。血栓が破裂し、細かい塊が心臓・肺・脳へ運ばれると、血管が閉塞し、重要な臓器への血流が遮断されます。従来は抗凝固薬で新たな血栓の形成を防ぎ、既存の血栓は自然に解消されるのを待つだけでした。
Trellisシステムとは
近年、血栓を直接除去できる新しい治療法として「Trellisシステム」が登場しました。特殊なカテーテルと2つのバルーンを用い、血栓の上下にバルーンを配置して薬剤を局所的に注入し、血栓を軟化させた後に真空吸引で取り除きます。
治療の流れ(5ステップ)
- 医師との相談
血栓と診断されたら、まずTrellisシステムについて医師に質問しましょう。新しい治療法のため、適応を求める際には自身で情報を整理し、血栓が再発した経緯や既存の薬物療法の効果を文書化しておくと説得材料になります。 - 手技の理解
手術は2本のバルーンを血栓の上下に配置し、薬剤で血栓を柔らかくします。その後、真空吸引で血栓を回収します。吸引は無痛ではありませんが、局所麻酔下で行われるため痛みは最小限です。 - 手術の予約
実際の手技は約30分で完了しますが、準備・回復時間を含めて約2時間を見込んでください。局所麻酔で行うため、入院は不要です。 - 術後の指示確認
術前に回復に関する注意点や日常生活での制限を医師から受け取り、指示どおりに行動してください。ほとんどのケースで外来手術として完了し、特別な入院観察は必要ありません。 - 帰宅手段の確保
手術後は麻酔の影響が残ることがありますので、必ず家族やタクシーなど、帰宅できる交通手段を事前に手配しておきましょう。
以上がTrellisシステムを用いた慢性血栓治療の基本的な流れです。適切な医療機関と相談し、リスクとベネフィットを十分に検討したうえで治療を選択してください。
