ホモシステイン濃度上昇とその影響
定義
ホモシステインは、体内でビタミンB群の働きにより他の必須アミノ酸へと分解されるアミノ酸です。肉類の摂取により血中に生成されます。研究によれば、ホモシステイン濃度が高いと心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇し、さらにアルツハイマー病や認知症の発症リスクも高まります。
症状
ホモシステイン濃度が上昇しても外見的な症状はほとんどありません。血管壁が硬化・狭窄し血流が低下することで、血栓ができやすくなります。その結果、動脈や静脈に血栓ができ、さまざまな疾患を引き起こす可能性があります。小児では知的障害がみられることもありますが、ほとんどの場合は関連疾患が現れたときに初めて問題が判明します。
原因
ホモシステインの分解には葉酸(ビタミンB9)、ビタミンB6、ビタミンB12が必要です。これらのビタミンが不足すると、ホモシステインがシステインやメチオニンへと変換されず、血中に蓄積します。まれに、分解に関わる酵素の遺伝的欠損や慢性腎臓病、喫煙も濃度上昇の要因となります。
治療
血中ホモシステインが高いと診断された場合、葉酸とビタミンB6・B12を含むサプリメントが処方されます。また、飽和脂肪酸や高脂肪の肉類、加工食品の摂取を控え、フルーツや野菜などビタミンB群が豊富な食事を心がけることが重要です。
予防
予防は治療と同様のアプローチです。葉酸とビタミンB群を含むマルチビタミンを毎日摂取し、1日5〜7皿の新鮮な野菜・果物を食べることを目指しましょう。葉酸強化シリアルの利用や、適正体重の維持、定期的な運動で血圧・コレステロールを管理し、禁煙することも重要です。
