局所症候性てんかん
原因
脳の特定部位が損傷すると局所症候性てんかんを引き起こすことがあります。主な原因としては、脳卒中、外傷、先天性の脳奇形、脳組織の瘢痕、嚢胞、感染症などが挙げられます。
症状
局所発作は単純部分発作と複雑部分発作に分類されます。単純部分発作では意識は保たれ、感情の変化や視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚の異常を感じることがあります。また、無意識の痙攣やしびれ、めまいもよく見られます。複雑部分発作では凝視や目的のない動き(痙攣や円形に歩くなど)が現れ、意識が障害されるため発作中の自覚が乏しくなります。
受診の目安
発作が5分以上続く、連続して次の発作が起こる、妊娠中や糖尿病がある、または発作中に怪我をした場合は速やかに医療機関を受診してください。初めての発作であっても、状況に関わらず受診が必要です。
薬物療法
局所症候性てんかんの第一選択は抗てんかん薬です。1種類の薬で発作が完全に抑えられる人もいれば、発作の頻度や強度が軽減される人もいます。最適な薬剤と用量を見つけるまで、複数の薬や用量を試す必要があります。通常は1剤から開始し、効果が不十分な場合は複数薬の併用へ移行します。発作が2年間続かなくなった場合、薬の中止が検討できることがあります。
抗てんかん薬は共通の副作用があります。軽度のものとしては倦怠感、めまい、体重増加、発疹、協調運動障害、言語障害などがあります。稀に重篤な副作用としてうつ状態、自殺念慮、重度の発疹、臓器炎症などが報告されています。
外科手術
薬物療法が効果を示さない場合、外科手術が選択肢となります。多くの場合、局所症候性てんかんは脳の特定の部位に起因し、損傷組織の切除手術で発作が改善します。個々の状況により、術後も薬を継続することがありますが、通常は用量が減少します。
ただし、切除すべき部位が視覚、聴覚、言語など重要機能に関わっている場合は手術は適応外です。その際は、薬剤と併用できる他の手術法や治療法で発作頻度の低減を図ります。
