末梢神経障害の治療に有望なマイクロバス療法

末梢神経障害は、糖尿病患者に特に多く見られ、脳と手足など体の末端部位を結ぶ神経が損傷する状態です。これにより痛みや感覚の喪失、時には機能障害が生じます。近年、特許取得済みの物理医学療法であるマイクロバス療法(MicroVascular Therapy、通称MicroVas)が注目されています。

神経障害の原因

  • 糖尿病は最大の原因ですが、ビタミンB12欠乏、慢性的なアルコール摂取、がん、腎不全による尿毒症なども神経損傷を引き起こします。
  • 有毒物質への曝露、特定の薬剤、長時間にわたる神経への圧迫、酸素・血流不足、ループス、ライム病、HIV/AIDS、肝炎などの感染症も原因となります。
  • マイクロバス療法は糖尿病そのものを治すわけではありませんが、血流と酸素供給を増加させ、損傷した神経の修復を促します。

MVTの仕組み

  • MicroVas Technologies社が特許取得したこの治療法は、神経障害だけでなく慢性腰痛、手根管症候群、スポーツ障害、褥瘡、虚血性疼痛、創傷の治癒促進にも有効とされています。
  • FDA 510(k) 登録済みの非侵襲的血管治療装置で、体内の特定部位に電磁エネルギーを送ります。
  • 微小血管(毛細血管)への電気インパルスが循環を刺激し、酸素供給が増えることで損傷した神経や筋肉の回復を助けます。

MVTの装置

  • 装置本体は小型の長方形で、電子インパルスを生成します。
  • インパルスはケーブルを通じて炭素製エミッターパッドに送られ、神経障害部位に対してペアで貼付します。
  • この技術は1980年代に米軍の研究者が海軍特殊部隊(SEAL)の低体温症治療を目的に開発したものです。

効果

  • 現在の研究は限定的ですが、MicroVas社が報告した57名の神経障害患者のうち、56名が感覚回復を実感し、27名が完全に感覚が戻ったとしています。
  • 痛みについては、24名が完全に痛みが消失し、95%が何らかの痛み軽減を経験しました。

MVTを受けるべきでない人

  • 血液をサラサラにする薬を服用中の方、ペースメーカー使用者、妊娠中の方、臓器移植を受けた方は使用を避けてください。
  • また、4歳未満の子どもにも適用できません。

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