多汗症(過剰発汗)の対処法と治療法
多汗症(過剰発汗)は、身体が汗の量を適切に調節できなくなる状態です。環境、身体活動、食事、薬剤、アルコール、感情的ストレスなどが引き金になることがあります。
多汗症の原因を特定する
- 発汗部位の確認
体のどこで過剰な発汗が起きているかを確認します。主に腋窩、手のひら、足の裏、顔や首周りに多いです。女性では胸下や性器周辺にも見られます。
- 発汗記録をつける
過剰発汗が起きた時の状況を記録します。行っていたこと、環境、直前に摂取した食べ物や飲み物を書き留めましょう。原因を把握する手がかりになります。
- 血糖値のチェック(糖尿病患者)
糖尿病の方は血糖値を頻繁にチェックしてください。低血糖が多汗症を引き起こすことがあります。
- 医師の診察を受ける
医師の診察を受け、原因を特定します。低血糖、テストステロン不足、甲状腺機能亢進、更年期などの疾患や、精神的要因(双極性障害や認知症)を除外する検査が行われることがあります。
- 医師の治療計画に従う
医師の指示に従い治療を行います。例として、更年期の女性にはホルモン補充療法が有効なことがありますし、甲状腺機能亢進にはヨウ素剤が用いられます。
- 入浴回数を増やす
入浴回数を増やし、清潔を保つことで皮膚の細菌増殖を抑えます。
- 定期的に瞑想する
定期的に瞑想やリラクゼーションを行い、身体的・精神的ストレスを軽減することで発汗が減少することがあります。
多汗症の治療法
- トリガーとなる食事・飲料を避ける
多汗症を引き起こす可能性のある食べ物や飲み物を避けます。
- 発汗を誘発する環境を回避する
発汗を誘発する環境を避けます。
- 発汗を引き起こす活動を中止する
激しい運動や活動で発汗が起きる場合は中止を検討します。
- 十分な水分補給
十分な水分を摂取し、脱水を防ぎます。脱水が多汗症を悪化させることがあります。
- 適切なデオドラントの使用
多汗症用のデオドラントを使用します。市販品で効果がない場合は、医師にアルミニウム塩化物やヘキサヒドロキシアルミニウムの処方薬を相談してください。
- 自然療法の試み
ジンジャーや高麗人参などの自然療法を試すことがありますが、科学的根拠は不十分です。
- 抗コリン薬の服用
医師が処方する抗コリン薬を服用します。これらは神経からの発汗指令を抑制します。
- ボツリヌス毒素(ボトックス)注射
ボトックス注射を行います。数回の注射で神経を麻痺させ、約3か月間発汗が抑えられます。
- イオントフォレシス(イオン導入療法)
電流を用いたイオントフォレシスで、手足などの発汗部位に治療します。数日から数週間で発汗が減少し、効果が安定すれば週1回や月1回に間隔を延長します。
- 外科手術
他の治療が効果がない場合は外科手術で汗腺を除去します。局所的な多汗症に有効です。
