子どもの前庭バランス改善エクササイズ
前庭系は内耳にあり、体の動きや頭の位置を感知して筋肉を活性化し、姿勢を保ちます。また、頭が動くときに目の固定点を提供します。内耳の粒子が外れたり、液体がたまったり、腫れが起きると前庭系が乱れ、バランス障害が生じます。小児の前庭機能障害は稀ですが、起きた場合に対処できるエクササイズがいくつかあります。
頭部エクササイズ
子どもの前庭機能を改善するために、まずは頭を動かすエクササイズから始めます。
- 天井を見ながらゆっくりと首を前後にうなずく。頭を上げ下げしながら天井と床を交互に見る。10回を1セットとし、めまいが治まるまで休みます。これを3セット行いましょう。
- 同様に頭と目を左右に動かすエクササイズも行います。めまいが軽減したら、目を閉じて、最後に立った状態で行っても構いません。
座位エクササイズ
座ったままできる前庭エクササイズです。各エクササイズを10回ずつ、慣れてきたら3セットまで増やします。
- 目線を前方の一点に固定しながら、肩を上下にすくめる。徐々にスピードを上げてください。
- 目を開けたまま、上半身と頭を一体にして左へ90度回転し、元に戻す。右側も同様に行います。
- 腰を前に曲げて床に手をつき、再び座位に戻す。最初は壁の一点を見るだけにし、徐々に視線を壁から床へ移動させます。
目のエクササイズ(座位)
- 頭は固定したまま、指を顔の前に立てて上下・左右に動かし、その動きを目で追います。上達したら指を鼻に近づけ、離す動作でも視線を合わせ続けます。
立位エクササイズ
前のエクササイズでめまいが出なくなったら、立った状態で行います。
- 椅子に座り、立ち上がって座る動作を繰り返す。慣れたらスピードを上げ、目を閉じても挑戦(安全のためにサポート役を近くに置く)します。
- 前後に足を並べ、前足のかかとが後ろ足のつま先に触れるように立ちます。安定できるまで近くに手すりや壁を利用し、30秒キープできるようになったら、腕を胸の前で組んで行います。
上級エクササイズ
めまいが全く出なくなったら、以下の上級エクササイズに挑戦します。
- 不安定なクッションや枕の上で立位エクササイズを実施。
- かかとからつま先へ一直線上で歩く。
- 直線上を歩きながら頭を左右に回す。
- 片足で立ち続ける練習。
