深部辺縁系(Deep Limbic System)
深部辺縁系は脳の中心部に位置し、くるみ大のサイズです。感情の基盤を作り、強い感情体験を記憶として蓄える役割を担います。トラウマ体験は否定的・憂鬱な感情傾向を、ポジティブな体験は楽観的で幸福感の高い感情トーンを形成します。
前頭前皮質(Prefrontal Cortex)
前頭前皮質は脳の前部にあり、注意・計画・衝動制御・感情調整・共感・判断・洞察を司ります。適度に活性化していると、几帳面で目標志向的な性格になりますが、活動が低いと注意散漫・組織力欠如・反社会的傾向が現れ、過度に働きすぎると不安・硬直・衝動性が増します。
前帯状皮質(Anterior Cingulate Gyrus)
前帯状皮質は大脳皮質の内側に走り、柔軟な思考と選択肢の認識を可能にします。活動が健全だと協調性が高く変化に適応しやすくなりますが、過剰または不足すると将来への過度な不安、過去への執着、世界への不安感が強まります。過活動は強迫性障害や摂食障害、依存症などと関連しています。
基底核(Basal Ganglia)
基底核は深部辺縁系を取り囲む大きな核群で、運動・感情・思考の統合を行います。驚いたときにジャンプさせたり、ショックを受けたときに凍結させたりするのがこの領域の働きです。低活動は運動障害や動機低下を、高活動は不安・仕事依存・筋緊張を引き起こします。また快感や陶酔感の感覚にも関与し、覚醒剤が強く影響する部位でもあります。
側頭葉(Temporal Lobes)
側頭葉は耳の下、目の後ろに位置し、記憶・言語学習・対象認識・感情の安定性を担います。左側頭葉の機能低下は怒りや攻撃性、重度のうつ症状を招きやすく、右側頭葉が過活動になると感覚の鋭敏化や直感力の増大が見られ、宗教的・霊的体験が強くなることがあります。
