3度火傷に対する治療法の全体像
3度火傷の損傷と影響
3度火傷は真皮と表皮を完全に破壊し、重症の場合は筋肉、血管、骨まで損傷することがあります。皮膚は黒く炭化し、白や茶色に変色します。重度の場合、24時間以内に高圧酸素室(ハイパーバリックチャンバー)での治療が有効です。酸素を高圧で供給することで組織の修復を促進します。
洗浄とデブリード(壊死組織除去)
3度火傷は直ちに医療機関で処置が必要です。救急車を呼ぶか、すぐに病院へ搬送してください。氷や水、ローション、スプレー、軟膏などの液体は決して塗布しないでください。
治療の第一歩は壊死した皮膚や組織を除去することです。これは専用の浴槽や手術室で行われ、デブリードと呼ばれます。その後、静脈内抗生物質・点滴、抗菌クリームや軟膏での創面被覆、滅菌ドレッシング、疼痛管理が行われます。入院中は高タンパク食で栄養を補い、創の回復を助けます。
術後・長期治療
3度火傷の治癒には皮膚移植が欠かせません。ドナー部位(通常は臀部や内側大腿部)から皮膚を採取し、皮膚移植を行います。部分厚皮膚移植は自然に閉鎖し、10〜14日で治癒が始まります。全層皮膚移植は外科的に縫合が必要で、数週間かかります。広範囲の場合はメッシュ皮膚移植が用いられます。
重度の火傷は精神的なストレスを伴うため、外来での心理療法が推奨されます。また、機能回復のために長期の理学療法が必要になることがあります。
