火傷の応急処置と治療方法
火傷は迅速に処置することで合併症を防ぎ、スムーズに治癒させることが重要です。軽度の火傷は自宅での応急処置で対応できますが、重度の場合は救急外来での治療や入院が必要になることがあります。
火傷の種類
- 1度火傷:皮膚の表層(表皮)のみが損傷し、赤くなり痛みがあります。軽く押すと白くなることがあります。1〜2日で皮膚がはがれ落ちることがあります。
- 2度火傷:表皮と真皮の両方が損傷し、赤み・腫れ・痛みとともに水ぶくれができることがあります。
- 3度火傷:皮膚の深部まで達し、組織が白くなるか炭化したように見えます。神経が破壊されているため、当初は痛みが少ないことがありますが、最も危険です。
1度火傷の対処法
- 患部を冷たい流水(10〜15℃)で10〜15分間やさしく冷やす。氷や氷水は使用しない。
- 抗菌軟膏やアロエベラクリームを塗布し、清潔なガーゼで覆う。ガーゼは毎日交換し、必要に応じて軟膏を追加する。
- 市販の鎮痛解熱剤(例:イブプロフェン、アセトアミノフェン)で痛みや腫れを和らげる。
- 通常は数日から1週間で自然に治癒する。
2度火傷の対処法
- 1度火傷と同様に流水で冷やし、清潔なガーゼで覆う。
- 傷口が3インチ(約7.5cm)以上の場合は、3度火傷とみなして専門医の治療を受ける。
- 水ぶくれは破らずに保護し、感染の兆候(腫れ、赤み、痛み増大、膿)がないか毎日確認する。
- 治癒までの1年間は直射日光を避ける。
- 治癒には数週間かかることがある。
3度火傷の対処法(緊急対応)
- すぐに救急医療機関へ搬送するか、119へ通報する。
- 衣服やアクセサリーは熱を閉じ込めるため、取り外せるものは速やかに除去する。ただし、皮膚にくっついた服は無理に剥がさない。
- 患部は清潔な布やガーゼで覆うが、軟膏や水で浸すことはしない。
- ショック予防のため、毛布やコートで体温を保ち、足を約30cm持ち上げて横たえる。
- 治癒には数週間から数か月を要し、専門的なリハビリや外科的処置が必要になることがある。
