風疹が聴覚障害を引き起こすメカニズムとは
風疹とは
風疹(ドイツはしか)は、非常に感染力の強いウイルス性疾患で、発熱、リンパ節腫脹、発疹、関節痛など様々な症状を引き起こします。重症例では脳炎、髄膜炎、流産といった合併症が生じることもあります。
聴覚障害のリスク
風疹の最も深刻な合併症のひとつが難聴です。難聴は主に以下の2つの形態で現れます。
先天性風疹症候群(CRS)
妊娠中に母体が風疹に感染すると、胎児に先天性風疹症候群が生じます。心疾患、眼疾患、そして難聴など多様な先天性欠損が見られ、妊娠初期(特に第1トリメスター)に感染した場合、出生児の約20%が難聴を伴います。
後天性風疹症候群
免疫を持たない成人や小児が出生後に風疹ウイルスに感染すると、後天性風疹症候群となり、発熱や発疹に加えて、脳炎・髄膜炎・難聴などが起こります。後天性症候群における難聴の発生率は約5%です。
難聴が起こるメカニズム
正確なメカニズムは未解明ですが、ウイルスが内耳の感覚細胞や神経組織を直接損傷することで、聴覚機能が低下すると考えられています。
予防とワクチン接種
風疹はワクチン接種により予防可能です。安全で効果的な風疹ワクチンは、子どもはもちろん大人にも接種が推奨されており、感染とそれに伴う合併症のリスクを大幅に低減します。
