障害とハンディキャップの違い

障害とは何か?

世界保健機関(WHO)は、2001年に策定された国際機能分類(ICF)において「障害」の新たな定義を示しました。この定義では、障害は環境や状況に依存する変数であり、時間や環境に応じて変動するとされています。個人や制度、社会的環境によって障害の程度は増減し、社会的・経済的地位とも関連付けられます。

ハンディキャップとは何か?

「ハンディキャップ」は、個人が社会生活に平等に参加する機会や権利を失う、あるいは欠く状態を指します。これは本人の障害そのものではなく、本人が暮らす環境の不備やコミュニケーション・組織体系の欠点に起因します。環境が障壁となり、障害を持つ人が平等に社会参加できない状況を表します。

障害とハンディキャップの違い

「障害」には、視覚障害(全盲・部分盲)、学習・知的障害、聴覚障害、精神・心理的障害などが含まれます。一方「ハンディキャップ」は、環境的または態度的な障壁が原因で、社会参加が妨げられる状態を指します。たとえば、視覚障害者が点字で読めるならハンディキャップはありませんし、車椅子利用者に十分なスロープや設備が整っていればハンディキャップは生じません。

語感・ネガティブなイメージ

「ハンディキャップ」という語は、クリミア戦争後のイギリスで、負傷した兵士が寄付金を集めるために持ち歩いた「ハンディ(手元)キャップ」から転じたと言われています。そのため「障害者が自立できない」という否定的な印象を伴い、近年では「障害」の方が好まれる傾向にあります。

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