慢性肝不全のサインと症状
肝不全は命に関わる緊急疾患で、早期の診断と治療が不可欠です。急性肝不全は薬剤過剰摂取や有毒物質の摂取で急速に進行しますが、慢性肝不全は時間をかけて肝機能が徐々に低下していきます。多くの場合、初期段階では明確な症状が現れにくく、見過ごされがちです。
倦怠感(疲労感)
肝臓が線維化し機能が低下し始めると、全身の疲労感が現れます。倦怠感は他の疾患でも起こりうるため、見逃しやすい初期サインです。
吐き気・食欲不振
吐き気や食欲の低下は、肝機能障害の初期症状として頻繁に報告されています。早期の肝不全は緊急対応が必要です。
下痢
肝機能が低下すると消化管の働きにも影響が出て、下痢が起こることがあります。
黄疸
血中ビリルビンが上昇すると、皮膚や眼球が黄色く変色します。慢性肝不全は数年にわたり進行し、最終的に全身に黄疸が現れます。
腹部・脚のむくみ
肝臓の機能低下に伴い、体内に水分が溜まりやすくなります。特に腹部が膨らむ(腹水)や脚がむくむことが多く見られます。
出血傾向・あざができやすい
肝硬変患者は血液凝固因子の産生が減少するため、出血やあざができやすくなります。
精神混濁(意識障害)
毒素が脳に蓄積すると、意識混濁や集中力低下、眠気が現れます。進行した慢性肝不全では昏睡や致死的な合併症のリスクが高まります。治療は肝移植や残存肝機能の保存が中心となります。
