結核はどのくらい続くのか?

結核は、結核菌(Mycobacterium属)によって引き起こされる感染症です。肺をはじめ、骨、関節、皮膚、リンパ節、神経系など体のあらゆる部位に感染する可能性がありますが、最も一般的なのは肺です。結核菌は空気や粉塵中で長時間生存でき、人から人へ容易に飛沫感染します。感染したすべての人が発症するわけではなく、菌は体内で潜伏し生涯にわたって残ることがあります。

原因

ヒトに感染する主な結核菌は3種類あります。

  • Mycobacterium tuberculosis:最も一般的で、ヒト同士の接触で伝播します。
  • Mycobacterium bovis:牛由来の菌で、感染牛からヒトへ移りますが、低温殺菌や畜産規制により極めて稀です。
  • Mycobacterium avium:鳥類由来の菌で、感染した鳥からヒトへ感染することがあります。

結核菌は宿主外でも空気や粉塵中で一定期間生存でき、吸入により感染が拡大しやすくなります。

診断

結核への曝露を確認する主な方法は、ツベルクリン皮膚検査(TBテスト)です。菌が体内に存在すれば陽性となります。活動性結核の有無は胸部X線撮影で評価し、肺に病変が認められれば診断が確定します。

結核感染(潜在感染)

菌に接触した多くの人は感染しますが、免疫が菌の増殖を抑えると潜在感染となります。潜在感染者はTBテストで陽性ですが症状はなく、他者に感染させることもありません。予防的に抗結核薬を服用しないと、後年に免疫低下時に活動性結核へ移行するリスクがあります。

結核疾患(活動性結核)

免疫が菌を制御できなくなると活動性結核が発症します。症状は3週間以上続く咳、胸痛、血痰や粘液の咳、倦怠感、体重減少、悪寒、発熱、夜間発汗などです。診断後は速やかに抗結核薬の多剤併用療法を開始し、菌の増殖と薬剤耐性化を防止します。

治療

潜在感染者でもリスクがあるため、リファンピン、ピラジナミド、エタンブトールなどを組み合わせた6〜12か月の予防療法が推奨されます。治療中断は薬剤耐性菌の出現リスクを高め、将来的に治療が困難になる可能性があります。予防接種としてはBCGワクチンがあり、結核が多い地域の子どもに接種されますが、効果は約50%と限定的です。

罹患状況

米国では結核の脅威が低いと誤解されがちですが、依然として世界的に広がっており、移民の流入により潜在感染者が増加しています。潜在感染は長期間潜伏できるため、将来的な発症と感染拡大のリスクは無視できません。

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