臨床フローサイトメトリーの活用

フローサイトメトリーは、細胞や染色体などの微小粒子を液体流中で測定し、様々な臨床診断に活用される技術です。血液癌の診断はもちろん、微生物細胞の同定や抗菌薬と細胞の相互作用解析など、多岐にわたる応用があります。主な臨床利用例として、白血病の特性評価、T・B細胞サブセットの判定、移植用幹細胞のモニタリング、核の倍数性や細胞周期の測定が挙げられます。

DNA含有量の測定

フローサイトメトリーは、細胞や核にDNA結合性蛍光染料を添加し、流れながら蛍光シグナルを測定することでDNA含有量を定量します。これにより細胞周期の各フェーズでの細胞分布を解析でき、従来の病理学的ステージングを超えた予後評価に有用です。大腸腫瘍やリンパ節陽性乳がんの予後予測にも活用されています。

細胞表面マーカーの評価

蛍光標識抗体を用いることで、細胞表面に存在する受容体やマーカーの種類と量を測定できます。この情報は腎移植の急性・慢性拒絶反応の診断や、肺がんの評価などに利用されています。

細胞のソーティング

フローサイトメトリーは、細胞周期解析の過程で特定のサブセットを分離する「細胞ソーティング」機能を提供します。蛍光強度や複数抗体の組み合わせに基づき、目的細胞を高純度で抽出でき、死細胞の除去や純度向上に役立ちます。

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