扁平増殖性病変とは?
扁平増殖性病変の概要
扁平増殖性病変は、皮膚の最外層(表皮)を構成する扁平な角化細胞が異常に増殖することでできる病変です。良性から悪性まで幅広く、鱗状の斑点やいぼ、隆起した腫瘍として現れます。
主な原因
- ヒトパピローマウイルス(HPV)感染: HPV‑6、11、16、18 などが原因で性器いぼや一般いぼ、皮膚がんの一部が発生します。
- 紫外線(UV)曝露: 日光による過剰なUVは皮膚を損傷し、光線角化症という前がん状態を引き起こし、放置すると扁平上皮がんになることがあります。
- 免疫抑制: 免疫抑制療法を受けている人やHIV/AIDS患者は、免疫監視が低下し病変ができやすくなります。
- 遺伝性疾患: 表皮角化症ウイルス症(エピデルモディスプラジア・ベリュシフォルミス)など、HPVに対する免疫応答が欠損する遺伝子異常でも多発しやすいです。
代表的な病変タイプ
- いぼ(ウイルス性いぼ): HPV感染により手足や性器に小さく柔らかな腫瘤ができる。
- 光線角化症: 顔・首・腕・手など日光を浴びやすい部位に、ざらざらした鱗状斑が現れる。
- 扁平上皮がん(Squamous Cell Carcinoma): 角化細胞から発生する皮膚がん。赤く硬い腫瘍や鱗屑を伴い、日光曝露部位や免疫低下者に多い。
診断と治療
診断は皮膚の視診に加え、必要に応じて生検(組織採取)で顕微鏡検査を行います。治療は病変の種類と進行度に応じて、外用薬、外科的切除、レーザー治療、凍結療法などが選択されます。
受診の目安
皮膚に新たな腫瘍や形状・色が変化した部位が見られたら、早めに皮膚科を受診してください。早期発見・治療により合併症を防ぎ、予後が改善します。
