メタンフェタミン依存治療

乱用

メタンフェタミンは喫煙、鼻吸引、注射、経口摂取など様々な方法で使用されます。摂取すると多幸感が得られ、覚醒状態が続き、活動量が増加し食欲が抑制されます。これらの快感はドーパミンの大量放出によるものです。使用を続けると耐性が形成され、より多くの量や頻度、使用方法の変更が必要になります。離脱時には抑うつ、不安、倦怠感、強い渇望が現れます。

健康への影響

メタンフェタミン依存は記憶障害、攻撃性、不安、混乱、不眠、偏執、幻覚、妄想、精神病的行動、心臓障害、栄養不良、歯の損傷など多岐にわたる問題を引き起こします。長期使用は脳の構造と機能に変化をもたらし、肝炎やHIV/AIDSなど感染症のリスクも高まります。過剰摂取は体温上昇や痙攣を引き起こすことがあります。また、犯罪、失業、児童虐待・ネグレクトといった社会的問題も伴います。

認知行動療法(CBT)

認知行動療法はメタンフェタミン依存治療で最も効果的とされています。患者の期待・行動・思考を変え、ストレス対処スキルを習得させます。代表的なプログラムとして「マトリックスモデル」があり、行動療法、家族教育、個別カウンセリング、12ステップ支援、薬物検査を組み合わせて実施します。

コンティンジェンシーマネジメント(CM)

コンティンジェンシーマネジメントは正の強化を用いた治療法で、メタンフェタミン依存に対して高い成功率を示しています。患者は週数回尿検査を行い、陰性結果が出た場合にバウチャーや商品券などの報酬が与えられます。報酬は飲食店、映画館、小売店などで利用可能です。CBTと併用することで効果が最大化されます。

薬物療法

現在、FDAが承認したメタンフェタミン依存専用薬はありませんが、研究は進んでいます。抗うつ薬のブプロピオンは渇望軽減に有望とされ、ロベリンやビガバトリンも治療効果が期待されています。臨床試験は継続中です。

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