黄斑変性(加齢性黄斑変性)の治療法と生活改善

黄斑変性は視力低下と中心視野にぼやけた点が現れる慢性の眼疾患です。主に高齢者に発症し、乾性と湿性の2タイプがあります。以下ではそれぞれの治療法と日常生活での工夫を紹介します。

乾性黄斑変性の治療

乾性黄斑変性は現在のところ完治はできませんが、進行は比較的緩やかです。ただし、いつでも湿性へ移行する可能性があるため、早期の対策が重要です。

  • 抗酸化剤と亜鉛の高用量投与:AREDS研究に基づくビタミンC・E、βカロテン(またはルテイン)と亜鉛の組み合わせは、病状の進行を遅らせる効果が確認されています。
  • ビタミン・サプリメントの継続的摂取:医師の指示に従い、毎日のサプリで網膜の酸化ストレスを抑制します。

湿性黄斑変性の治療

湿性黄斑変性は、乾性から進行し、黄斑下に新生血管が形成されて漏出液がたまることで急速に視力が低下します。こちらも逆転は難しいため、進行抑制が目的です。

  • 抗血管内皮成長因子(VEGF)薬の注射:現在、最も効果的とされる治療で、定期的に眼内注射を行い血管新生を抑えます。
  • レーザー光凝固:病変が限局している場合に、レーザーで異常血管を破壊します。
  • 光力学療法(PDT):光感受性薬剤を投与後、特定波長の光で異常血管を閉塞させます。
  • 外科的手術・眼内望遠装置:重症例では、損傷した細胞の再配置や、望遠装置の埋め込みが検討されます。

生活習慣の改善

視力低下に合わせた生活工夫で、日常の質を保つことができます。

  • 運転は慎重に行い、視力が著しく低下した場合は免許返納を検討。
  • 室内は十分な照明を確保し、拡大鏡や老眼鏡を活用。
  • パソコンやスマートフォンは文字サイズを拡大し、コントラストを高く設定。
  • 読書は大活字の本や電子書籍の拡大表示を利用。
  • 趣味や活動は、必要に応じて道具や環境を調整し、無理なく続けられるよう工夫。

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