眼の脳卒中(前部虚血性視神経症)―主な症状と治療法
眼の脳卒中は、前部虚血性視神経症(AION)とも呼ばれ、視神経の血流が急激に低下することで起こります。突然発症し、予兆がないことが多く、最初は片目だけに症状が現れますが、時間が経つともう片方の目にも影響が及ぶことがあります。脳卒中とは異なり、言語障害や半身麻痺は伴わず、視覚に関する症状が中心です。
視覚コントラストの低下
視神経が障害されると、微妙な色の違いが分からなくなります。これにより、物体の立体感や深さ感覚が失われ、読書や細かい作業が困難になります。
周辺視野の欠損
多くの場合、視野の下部から欠損が始まり、徐々に広がります。人によっては側方や上部の視野が失われることもあり、重症例ではトンネル視野(中心視野だけが残る)になることがあります。
光過敏症
光に対する感受性が高まり、太陽光や蛍光灯のまぶしさに耐えられなくなります。これはコントラスト低下と密接に関連しており、症状が悪化すると日常生活が大きく制限されます。
視力低下
損傷の程度に応じて視力が低下し、最悪の場合は光すら認識できなくなります。症状が出た直後に視力が急速に悪化することもあり、片目だけが影響を受け、もう片方は正常なままというケースもあります。
治療法
まずは視神経への圧迫を軽減する薬物療法が行われます。これによりさらなるダメージを防ぎ、視力低下の進行を抑えることが期待されます。その後、視覚リハビリテーションを通じて残存視力の活用法や代替視覚技術の習得を支援します。
