円形脱毛症(ひげ)の治療法
円形脱毛症(alopecia areata)は、自己免疫疾患と考えられる一般的な脱毛症です。男性・女性・子どもを問わず発症し、頭皮に斑点状に現れることが多いです。顔やひげに症状が出る場合は「円形脱毛症(ひげ)」「alopecia areata barbae」と呼ばれます。治療は頭皮の円形脱毛症と同様で、ステロイド薬が中心となりますが、自然に回復するケースも多く、必ずしも治療が必要とは限りません。
観察と対処法
円形脱毛症(ひげ)に確実な治療法はまだ確立されていません。効果は個人差が大きく、まずは顔を清潔に保ち、必要に応じてひげを剃ることが基本です。脱毛と再毛のパターンを注意深く観察し、頭皮に広がる、またはひげの脱毛が重度になる場合に初めて治療を検討します。その際はステロイドの使用が考えられます。
ステロイド療法
円形脱毛症の主な治療はステロイド(主にコルチゾン)です。ステロイドは副腎から分泌されるホルモンの働きを模倣し、免疫反応を抑制します。局所的には、脱毛部位の表皮下に直接月1回の注射を行います。副作用は軽度で、注射部位の痛みや一時的な皮膚萎縮が報告されていますが、通常は回復します。
重度の脱毛の場合は、経口(全身)ステロイドが処方されることがあります。効果は投与後約4週間で現れることが多いですが、頭痛、気分変動、白内障、血圧上昇、骨粗鬆症、糖尿病などの重篤な副作用が生じる可能性があります。そのため、全身ステロイドは数週間に限り、最終手段として使用されます。
その他の治療法
近年、免疫調整を狙った新しい治療法が多数研究されています。代表的なものには、外用免疫調節薬(ピメクロリムス、シクロスポリン)や生物学的製剤(インフリキシマブ)があります。円形脱毛症は免疫系の異常が関与していると考えられるため、これらの治療は免疫機能の正常化を目的としています。
