瘢痕性脱毛症の治療

脱毛症にはさまざまなタイプがあり、重症度も異なります。その中でも瘢痕性脱毛症(シカトリアル脱毛症)は、適切な治療が行われないと永久的な脱毛につながるため、特に深刻です。治療法は原因に応じて選択されます。

事実

  • 瘢痕性脱毛症は、毛包への外傷(繰り返しの引っ張りや火傷など)、自己免疫疾患、真菌・細菌・ウイルス感染、毛包炎、脱毛性毛嚢炎など、さまざまな要因で引き起こされます。これらの原因はすべて、毛包を永久的に破壊し得るため、早期の治療開始が重要です。

ステロイド療法

  • リケン・プラノピラリスなど、リンパ球による毛包炎が原因の瘢痕性脱毛症はステロイドで効果が期待できます。局所用コルチコステロイドクリームを患部に塗布したり、皮内ステロイド注射(イントラレジナルステロイド)を行うことが一般的です。

その他の薬剤

  • 細菌感染が原因の場合は抗生物質が有効です。感染が除去されれば、毛髪の再生が期待できます。イソトレチノインはステロイドや抗生物質と併用されることがあります。真菌感染の場合は抗真菌薬、抗マラリア薬(例:ヒドロキシクロロキン)も有効とされています。

外科的治療

  • 毛包が完全に破壊され回復不可能な場合、外科的アプローチが選択肢となります。代表的なのは毛髪移植で、健康な部位から毛包を採取し、脱毛部位に移植します。近年は頭皮縮小手術も注目されており、瘢痕部位の頭皮を切除し、残りの健康な頭皮を伸ばして欠損を覆います。

実験的治療

  • 現在、より効果的な治療法の研究が進められています。手術技術の改良や、シクロスポリン、メトトレキサート、サリドマイドなどの薬剤の単独・併用療法が検討されています。

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