男性の脱毛サインと対策
ほとんどの男性は生涯のうちに何らかの脱毛を経験しますが、進行度は人によって異なります。脱毛はまず側頭部や頭頂部から始まることが多く、母方の遺伝子や年齢が大きく関与します。毎月約1.3センチメートル(約半インチ)伸びる毛は、2〜6年のサイクルで抜け落ち、新しい毛が生えてきます。1日に平均50〜100本が抜けますが、抜ける速度が生える速度を上回る場合、男性型脱毛症(アンドロゲン性脱毛症)の可能性があります。
原因
頭皮には約10万本の毛包があり、各毛包が一本の毛を保持しています。年齢とともに毛包が縮小し、細くて短い毛が生えるようになると、最終的に毛が全く生えなくなることがあります。毛が細くなる要因は、男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)、遺伝、ストレスなどが挙げられますが、正確なメカニズムは未だ完全には解明されていません。
症状
多くの男性は、額の側頭部や頭頂部から毛が薄くなり始めます。新しく生えてくる毛は以前より短く細く、やがて伸びなくなります。これが典型的な加齢と遺伝に伴う男性型脱毛のパターンです。
斑点状に毛が薄くなると同時に、かゆみ、フケ、赤み、鱗状の皮膚が見られる場合は、真菌感染が原因の可能性があります。また、血液サラサラ薬や抗うつ薬などの一部の薬剤も脱毛を引き起こすことがあります。
診断
医師は主に脱毛パターンを観察して診断します。疼痛や皮膚病変などの併発症状がある場合は、毛包や頭皮の生検を行い、他の疾患が原因かどうかを確認します。髪の分析は主に鉛中毒などが疑われるケースで使用されます。
医療以外の対策
脱毛を気にせずそのままにする人もいれば、若々しさが失われたと感じて対策を求める人もいます。最も手軽で費用のかからない方法は、髪型を変えることです。パーマでボリュームを出したり、いわゆる「梳かし」スタイルにしたりするのが一般的です。
自然な見た目を求める場合はウィッグやヘアピースを使用しますが、激しい運動や入浴時には外す必要があり、取り外しが面倒という欠点があります。
医療的治療
男性型脱毛症の進行を抑える、あるいは新しい毛を生やす薬剤としては、ミノキシジル(ロゲイン)やフィナステリド(プロペシア・プロスカー)があります。
ミノキシジルは液体状で頭皮に直接塗布し、脱毛の進行を遅らせるとともに新毛の成長を促します。フィナステリドは錠剤で、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制し、脱毛を抑える効果がありますが、すでに禿げた部位に新毛が生えることは稀です。いずれの薬も継続使用が前提で、途中で中止すると再び脱毛が進行します。
もう一つの選択肢は毛髪移植です。毛が濃い部分から小さな毛包と皮膚を採取し、薄毛部位に移植します。費用は高額ですが、効果は永久的で高いとされています。
