心臓発作後に起こる胸膜炎の治療法は?
心臓発作(心筋梗塞)後に、肺と胸腔を覆う胸膜が炎症を起こすことがあります。これを胸膜炎(胸膜炎症)と言い、胸痛や呼吸困難などの症状を伴います。早期に原因を理解し、適切な薬物療法で炎症を抑えることが重要です。
胸膜炎とは
心筋が損傷すると、壊れた組織から放出された化学物質が免疫系に異物として認識されます。その結果、体内の免疫細胞が胸膜まで攻撃を拡大し、炎症が起こります。主な症状は吸息時・呼息時の胸痛、息切れ、乾いた咳、発熱・悪寒などです。
治療の基本方針
胸膜炎は炎症が原因なので、免疫系の過剰反応を抑える抗炎症薬で治療します。使用される薬は大きく分けて以下の3種類です。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどが代表的です。炎症と疼痛を同時に軽減しますが、長期使用は胃腸障害(胃潰瘍、出血)や腎機能低下のリスクがあります。
ステロイド(コルチコステロイド)
NSAIDsが効果不十分な場合、プレドニゾンなどのステロイドが処方されます。強力な抗炎症作用がありますが、胃刺激、睡眠障害、体重増加、骨粗鬆症、白内障などの副作用があり、使用は慎重に判断されます。
コルヒチン
秋のショウガ科植物から抽出される薬剤で、もともとは痛風治療薬です。胸膜炎の炎症を抑える効果がありますが、肝腎障害や白血球減少を起こすことがあるため、適応は限定的です。
いずれの薬も、医師の指導のもとで用量と期間を守り、定期的に副作用のチェックを行うことが重要です。
