血液中の網状赤血球増加は何を示すか

網状赤血球増加(網状赤血球症)とは

血液中に網状赤血球が多数見られる状態は、骨髄から未熟な赤血球が増えて放出されていることを示します。これは出血、溶血、低酸素状態などで赤血球の需要が高まったときの生理的な反応であることもありますが、さまざまな基礎疾患のサインでもあります。

主な原因

  • 骨髄疾患:白血病、骨髄異形成症候群、再生不良性貧血など、骨髄の機能が低下し成熟赤血球が減少する疾患では、補償的に網状赤血球の産生が増加します。
  • 溶血性貧血:赤血球が早期に破壊されると、骨髄は網状赤血球を多く作って補充しようとします。代表例は鎌状赤血球症、サラセミア、自己免疫性溶血性貧血などです。
  • 出血:外傷、手術、消化管出血などで大量に血液が失われると、失われた赤血球を補うために骨髄が網状赤血球の産生を亢進させます。
  • 脾摘術:脾臓は古くなった赤血球や損傷赤血球を除去する役割があります。脾臓を摘出すると、一時的に網状赤血球が増加し、骨髄がその機能を代償しようとします。
  • 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンが不足すると赤血球の生成が低下し、骨髄が補償的に網状赤血球を増やすことがあります。
  • 鉄欠乏性貧血:鉄が不足するとヘモグロビン合成が障害されますが、骨髄はできるだけ多くの赤血球を供給しようとして、網状赤血球を早期に放出させることがあります。

診断と対応

網状赤血球数は他の血液検査や臨床情報と合わせて評価されます。増加が認められた場合は、原因疾患の特定のために追加検査(骨髄検査、溶血マーカー、鉄・ビタミン測定など)を行い、適切な治療を検討します。

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