血液中の沈降速度(ESR)とは?

ESR(赤血球沈降速度)とは

赤血球沈降速度(ESR、またはsed rate)は、血液サンプル中の赤血球が試験管の底に沈む速さを測定する検査です。炎症の有無を示す非特異的指標として、感染症、自己免疫疾患、癌などさまざまな状態のスクリーニングに用いられます。

測定方法

血液を垂直に立てた管に入れ、1時間放置します。その間に赤血球が沈降し、沈降した高さをミリメートル/時間(mm/hr)で記録します。

正常値と影響要因

一般的な基準は、男性で15 mm/hr未満、女性で20 mm/hr未満です。ただし、年齢・性別・人種によって差が生じることがあります。

臨床的意義

ESRは安価で手軽に実施でき、健康状態の手がかりを提供しますが、特定の疾患を診断するための指標ではありません。ESRが高値を示した場合は、原因を特定するために追加の検査が必要です。

ESRが上昇する主な疾患

  • 感染症
  • 自己免疫疾患
  • 癌
  • 腎疾患
  • 肝疾患
  • 甲状腺疾患
  • 貧血
  • 妊娠

上昇に影響する薬剤

  • ステロイド
  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
  • 経口避妊薬
  • ホルモン補充療法

注意点

ESRが高い場合は、必ず医師に相談し、原因の特定と適切な対応を受けましょう。

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