AST検査と肝臓疾患の関係

基準値

ASTの正常範囲は性別により若干異なります。男性は8〜46 U/L、女性は7〜34 U/L が目安です。検査機関によって若干の差があることがあります。

AST検査の適応

高用量のアセトアミノフェンなど、肝臓に負担をかける薬剤の副作用モニタリングとしてASTが測定されます。また、黄疸、濃い尿、淡い便、嘔血といった肝機能障害の症状や、肝炎への曝露、過度の飲酒が疑われる場合にも検査が行われます。

AST値が上昇する肝疾患

単核球症、肝腫瘍、肝硬変、肝炎、外傷による肝損傷などでASTは上昇します。循環不全によるショックも肝臓への血流低下でASTを上げます。最も一般的な原因は脂肪肝で、長期の飲酒、肥満、糖尿病がリスクです。

注意点

医師のシアマク・ナビリ氏(medicinenet.com)によれば、AST値の高さが必ずしも肝障害の程度を示すわけではありません。例えば急性肝炎AではASTが数千に達することがありますが、多くは完全に回復します。一方、慢性肝炎CではASTはわずかに上昇するだけで、長期的に肝硬変へ進行するリスクがあります。

検査結果の解釈上の留意点

AST単独の上昇は肝障害の決定的な指標ではありません。診断には問診・身体検査に加え、他の血液検査や画像診断(X線、CT)を組み合わせる必要があります。

ASTに影響を与える薬剤

肝機能に影響を与える薬剤は多数あります。アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンといったNSAIDs、コレステロール低下薬(スタチン系)、一部の心血管薬、三環系抗うつ薬などは使用時に肝機能を注意深く観察すべきです。

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