子どものヘルペス感染症:概要と対策

タイプ

ヘルペス単純ウイルスは主に2種類あります。HSV-1は口唇や顔、目、上半身の皮膚に病変を起こし、一般的に「口唇ヘルペス」と呼ばれます。HSV-2は主に性器に感染し、性行為を通じて広がります。

感染経路

HSV-2は性器に感染するため、母親が感染している場合は出産時に新生児へ伝わることがあります。妊娠末期に初めて発症した母親からの経口分娩では、30〜50%の新生児がウイルスに感染すると報告されています。ただし、多くの新生児ヘルペスは母親が既にウイルス保有者であるケースとは別です。

ヘルペスは水疱や潰瘍、口腔・性器分泌物との直接接触で感染します。保育園などの密接な接触が頻繁にある環境では、子どもがヘルペスに感染する機会が比較的高くなります。

症状

HSV-1の代表的な症状は口唇周辺や口腔内の潰瘍(口腔ヘルペス)で、発熱や食欲不振を伴うことがあります。再発時には口唇の縁に「口唇ヘルペス」と呼ばれる水疱ができやすくなります。さらに、眼や湿疹部位、指先にも感染が広がることがあります。

HSV-2は主に性器に水疱や潰瘍を生じさせます。

新生児がヘルペスに感染すると、臓器や脳にまで炎症が広がり、約3割がヘルペス性脳炎を起こします。症状は生後2〜3週間で現れ、イライラ、無気力、局所性痙攣などが見られ、適切な治療が必要です。

病程

ヘルペスウイルスは一度感染すると生涯体内に潜伏しますが、症状は間欠的に出現します。典型的な水疱は約10日で自然に治癒します。

発症のきっかけ

発熱、体調不良、暑い環境やストレスなどが誘因となり、再発が起こりやすくなります。

診断

医師は症状の聞き取りと水疱の観察でヘルペスを診断します。必要に応じてウイルス培養やPCR検査などのラボテストで確定診断が行われます。

予防

妊娠中の母親はヘルペス感染の有無を産科医と共有し、感染リスクを低減する対策を講じます。破水から4時間以内に帝王切開を行うことで新生児への感染リスクを下げられます。また、抗ウイルス薬の投与も有効です。

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