HIVスティグマ:差別や排除への恐れ
HIVに曝露した可能性がある人は、差別や排除を恐れて抗ウイルス薬の受診を避けます。診療所で待つ姿が周囲に知られれば、上司や家族との関係が損なわれるリスクがあります。米国など法的に差別は禁じられていますが、実際には友情や親族関係が失われる不安が残ります。
機密保持への不安
患者は医療情報の漏洩を懸念します。米国では医療プライバシー保護法がありますが、倫理教育が不十分な医療従事者が誤って情報を外部に出すケースがあります。
薬剤費用の高さ
抗レトロウイルス薬は費用が高く、特に途上国では薬代と生活費の選択を迫られます。UNAIDSのハンドブックによると、薬価は市場投入コストや患者の支払い意欲などで決まります。米国ミシガン州カラマズー市の「Kalamazoo CARES」など、無料提供プログラムもあります。
遠隔の薬局・診療所
途上国では薬局や診療所が遠く、交通手段が乏しいため患者が薬を受け取れません。道路の状態が悪く事故リスクが高いほか、紛争地域では安全に輸送できないこともあります。
副作用への恐れ
診断後に生活が変わり、薬の副作用が不安材料となります。AIDSETC.orgによると、腎臓・膵臓・神経機能の低下、倦怠感、頭痛、嘔吐などが報告されており、治療が病気よりも苦痛に感じられることがあります。
代替療法への誤った期待
副作用回避のためにハーブなど代替療法を選ぶ人もいますが、FDAの承認を受けておらず、HIVを根治したという実証データはありません。
