エイズへの差別
エイズ(AIDS)は、免疫システムが著しく低下する病態で、原因はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)です。HIVはCD4+ T細胞と呼ばれる免疫細胞を破壊し、体の病原体への防御力を奪います。世界中でエイズ患者に対する差別は根強く残っています。
HIV/AIDS感染者の刑務所内での隔離
- 米国自由人権協会(ACLU)の報告によると、2009年にアラバマ州で長年続いていたエイズ患者を作業釈放プログラムから排除する法律が廃止されました。1990年代半ば、同州の監獄長は「エイズ患者は毒ヘビと同様に危険だ」と証言していました。
古い情報がスティグマを助長
- 現在の抗レトロウイルス療法により、HIV感染者は通常の生活を送り、エイズへ進行しないことが多くなっていますが、依然として「HIVは死の宣告」という誤解が根強く残っています。
スティグマが予防活動を阻害
- 偏見が政府の政策決定を鈍らせ、感染者が検査を受けることをためらう原因となります。その結果、HIV・エイズ感染者は就業、住宅、医療サービスの機会を奪われがちです。
スティグマの原因
- エイズは、売春、薬物使用、同性愛・両性愛といった社会的にスティグマ化された行動と結びつけて考えられることが多く、これが差別の根拠となります。
新たな取り組み
- 2010年7月、オバマ大統領はHIV・エイズ差別撤廃に向けた新戦略を発表し、感染者への医療アクセス拡充を重点課題としました。これによりエイズへの進行リスクを低減させることが期待されています。
