HIV末期の症状と合併症
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、急性期と長い潜伏期を経て、最終的に症候性感染期とエイズ(AIDS)に移行します。この段階では免疫機能が著しく低下し、さまざまな症状が現れます。
症候性HIV感染
HIV感染の第3期にあたる症候性期では、以下のような症状が持続的に見られます。
- リンパ節の腫れが長期間続く
- 下痢や夜間の大量発汗
- 発熱、倦怠感
- 皮膚の発疹や呼吸器系のトラブル
日和見感染症
免疫が低下すると、日和見感染症が発症しやすくなります。代表的なものは次のとおりです。
- 口腔カンジダ症(口内炎)
- 肺炎(肺胞マイコプラズマ肺炎、カンジダ肺炎)
- トキソプラズマ症
- サイトメガロウイルス感染症
神経系の合併症
エイズを定義する疾患のひとつに、神経系の障害があります。最も一般的なのは「AIDS認知症複合体」で、認知機能、記憶、運動能力が徐々に低下します。
がん
免疫抑制に伴い、特定のがんが発生しやすくなります。主なものは以下です。
- カポジ肉腫
- 非ホジキンリンパ腫
- 子宮頸がん
消耗症候群(ウエイティング症候群)
体重が急激に減少し、10%以上の体重喪失が見られることがあります。しばしば下痢、全身の倦怠感、発熱を伴います。
