HIVはいつエイズに進行するのか?

HIVとは

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は免疫系を攻撃し、Tヘルパー細胞(CD4+ T細胞)を破壊します。Tヘルパー細胞は病原体を検知・隔離し、免疫システムがそれらを排除できるようにする「見張り役」です。HIVに感染すると、この見張り役が減少し、ウイルスが免疫系全体に侵入・破壊しやすくなります。

エイズとは

後天性免疫不全症候群(AIDS)は、免疫機能が著しく低下した結果として現れるさまざまな疾患や感染症の総称です。エイズ自体が病気ではなく、HIVが免疫系に与えたダメージの最終的な状態を指します。

なぜHIVはエイズではないのか

感染初期のHIV患者は、まだ十分に機能する免疫系を持っています。そのため、エイズ特有の日和見感染(機会感染)に対する抵抗力が保たれ、体は健康を維持できます。

HIVがエイズになるタイミング

エイズへと進行する主な指標は次の3つです。

  • ウイルス量(バイアルロード)が高いこと
  • CD4陽性T細胞数が低下していること
  • 日和見感染や特定の腫瘍が出現すること

ウイルス量が増加し、CD4数が著しく減少すると免疫系が著しく弱体化し、エイズと診断されます。

HIVと共に生きる方法

抗レトロウイルス療法(ART)などの薬剤治療により、ウイルス量を抑え、CD4数を回復させることが可能です。治療を継続しCD4数を維持すれば、エイズを発症せずに長く健康的な生活を送ることができます。

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