HIVの治療とは? 治療による予防(TasP)の全貌

治療による予防(TasP)とは

治療による予防(Treatment as Prevention、略称TasP)は、抗レトロウイルス療法(ART)を利用してHIVの感染拡大を防止する取り組みです。HIV感染者がARTによりウイルス量を検出不能(Undetectable)に維持できれば、他者への感染リスクが極めて低くなることが科学的に証明されています。

「U=U」の意味

ウイルス量が検出不能であることは、パートナーへウイルスを伝えることができない(Undetectable = Untransmittable、通称U=U)ことを意味します。この概念は多数の臨床試験で裏付けられています。

グローバルな予防戦略への位置付け

TasPは世界的なHIV予防戦略の中核をなしており、特に男性同性愛者、トランスジェンダーの方、性労働者、薬物注射者などのハイリスク集団において重要な役割を果たします。

主なメリット

  • 新規感染者数の減少:ウイルスの伝播を防ぐことで感染拡大を抑制します。
  • 感染者の健康向上:ウイルス量が抑制されることで免疫機能が保たれ、生活の質が向上します。
  • スティグマの軽減:HIV感染者でも長く健康に暮らせることが示され、偏見や差別の緩和につながります。

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