HIV予防薬(PrEP)はどのように働くのか?
HIV予防薬(プレエクスポージャー・プロフィラキシス、通称PrEP)は、HIVが体内の細胞に侵入するのを防ぐことで感染を予防します。リスクが高い人が日常的に服用することで、ウイルスの増殖を阻止します。
作用機序
1. ウイルス侵入の阻止
PrEPは、テノホビルジソプロキシルフマル酸(TDF)とエムトリシタビン(FTC)という2種類の抗レトロウイルス薬を1日1錠で服用します。これらは体内、とくに直腸や性器組織に高濃度で存在し、HIVが免疫細胞に入るのを妨げます。
2. 逆転写酵素の阻害
HIVが細胞内に入ると、RNAをDNAに変換する逆転写酵素が必要です。TDFとFTCはこの酵素を阻害し、ウイルスがDNAを作れなくなるため、感染が成立しません。
3. 薬剤濃度の維持
効果的な予防には、毎日決められた時間に服用し続けることが重要です。服用を欠かすと血中濃度が下がり、保護効果が低下します。
有効性
正しく継続して使用すれば、PrEPはHIV感染リスクを最大99%減少させると報告されています。ただし、100%の予防は保証されず、他の性感染症(STI)に対する防御はありません。
利用時の注意点
PrEPの使用を検討する際は、医療機関でリスク評価や副作用の説明を受け、適切な指導のもとで始めることが推奨されます。
