ヒトパピローマウイルス(HPV)の症状と対策
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、皮膚や粘膜に様々な感染症を引き起こすウイルスです。診断は血液検査や身体検査に加え、女性は定期的な婦人科受診時のパップスメアで行われます。
概要
HPVは性行為を介して感染するタイプが多数あり、100種類以上が確認されています。そのうち30種類以上が性行為感染症の原因となります。症状はウイルスのタイプにより異なりますが、初期症状は多くの場合共通しています。治癒可能なものもあれば、管理が必要なもの(例:ヘルペス様の症状)もあります。
種類
代表的なタイプは以下の通りです。
- 尋常疣贅(いわゆるいぼ)―体のどこにでもでき、性行為とは関係ありません。
- 足底疣贅(プラントール)―足の裏にできる痛みを伴ういぼで、中心に黒い点が見られます。
- 扁平疣贅(フラットウイルス)―上半身に白またはベージュ色の平らないぼが現れ、痒みを伴うことがあります。
- 性行為感染型(性器いぼ)―性器周辺に小さな突起が集まったように現れ、無痛でピンク色です。
影響・症状
性器いぼはHPV感染の初期症状として最も一般的です。男性では陰茎先端、女性では膣周囲の皮膚に多数(10個前後)集まってできることが多く、触っても痛みはありませんが、見た目が粗く凹凸があります。
予防・治療
いぼの除去は外科的手術が主流です。凍結療法(クライオサージェリー)やレーザー治療が用いられます。性器いぼの場合は外科手術に加え、再発を防ぐ薬剤療法が推奨されます。また、米国疾病予防管理センター(CDC)は2006年に承認されたHPVワクチン接種を予防策として推奨しています。
留意点
女性にとって最大の懸念は、HPV感染が子宮頸がんにつながる可能性です。30種類の性行為感染型HPVのうち約10種類ががんリスクを持ちますが、感染後2年以内に症状が出ない女性は90%以上です。
専門家の見解
メイヨークリニックは、HPVに感染しても症状が全く出ないケースが多いと指摘しています。症状が現れるタイミングは個人差が大きく、現れないまま自然に免疫で排除されることもあります。
