寒冷凝集素症(アグルチニン病)の治療

症状

  • 寒冷凝集素症(別名:寒冷凝集素性溶血性貧血)は、低温に反応する抗体が赤血球表面にタンパク質を形成し、溶血や貧血を引き起こす自己免疫疾患です。

    症状は急性型と慢性型に分かれます。急性型は突然発症し、慢性型は徐々に進行します。主な症状は以下の通りです。

    • 溶血に伴う黄疸や尿の色が濃くなる(ヘモグロビン尿)
    • 貧血による倦怠感、息切れ、子供の場合は食欲不振、皮膚の蒼白
    • 慢性型では、冷たい環境にさらされると手足や鼻、耳が青紫色になる末梢チアノーシス

治療

  • 治療は疾患の進行度と基礎疾患の有無に応じて選択します。まずは寒冷環境を避ける対症療法が基本です。

    急性期には、赤血球輸血が必要になることがあります。輸血時は血液を39℃に温めた血液温浴装置を使用し、冷刺激による溶血を防ぎます。

    基礎となる感染症(例:サイトメガロウイルス(CMV)、エプスタイン・バーウイルス(EBV)、ムンプス)や、マイコプラズマ感染、リンパ増殖性疾患、全身性自己免疫疾患が確認された場合は、これらの治療が症状改善につながります。

    重症例では、短期間のプレドニゾン(ステロイド)療法が自動抗体の産生を抑制し、症状を緩和することがありますが、長期使用は推奨されません。

    寒冷凝集素症は50歳以上で発症することが多く、特に70歳以上の高齢者に多く見られます。若年者や小児の場合は自然に寛解することが多いです。

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