肝移植後の胆汁漏れと合併症

胆汁とは

胆汁は、肝臓で分泌される暗黄色または緑色で、独特の苦味を持つ消化液です。脂肪の消化・吸収を助け、胆管を通って胆嚢に貯蔵され、十二指腸へ放出されます。主成分は胆汁酸、ビリルビン、コレステロールで、その他に水や塩分も含まれます。

肝移植について

肝硬変、肝炎、肝臓がんなど重篤な肝疾患がある場合、肝移植が検討されます。医師が適合と判断した患者は、適切なサイズと血液型のドナー肝が見つかるまで待機リストに登録されます。待機期間は疾患の進行度や適合条件により変わります。

胆汁に関する合併症

肝移植後の主な合併症は胆汁漏れです。術後患者の13〜19%で胆道合併症が報告されています。技術的な問題やドナー・レシピエントの胆管吻合部の狭小化・瘢痕化が原因となります。

対処法

軽度の胆汁漏れであれば、内視鏡的手術や胆管ステント留置、外部ドレナージなどで非外科的に管理できます。重度の場合は再手術や再移植が必要になることがあります。近年は胆道内視鏡(ERCP)や画像ガイド下ドレナージが主流で、侵襲を最小限に抑えられます。

症状と経過観察

術後は医師が定期的に血液検査や画像検査で胆汁漏れや拒絶反応の有無を確認します。異常があれば、黄疸、発熱、腹痛、悪心などの症状が現れます。必要に応じて肝生検を行い、組織診断で原因を特定します。

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