木材に発生する真菌の種類と特徴
木材を侵す真菌は、微細な菌糸が集合して塊を形成します。木材が湿っていると、これらの真菌は大きな被害をもたらすため、湿度管理が最も効果的な予防策です。
白腐朽菌(ホワイトロット)
白腐朽菌は温暖な環境を好み、最適温度は約30℃(86°F)です。感染した木材表面には、鱗状で紙のようなブリスター(膨れ)が現れ、内部は粘り気のある茶色になります。乾燥や厳しい冬の気象条件が重なると、これらのブリスターが広がりやすくなります。
湿腐朽菌(ウェットロット)
湿腐朽菌は「地下室菌」とも呼ばれ、木材の水分含有率が50〜60%になると繁殖します。特にフレームの底部や通気が不十分な箇所で発生しやすく、塗装がはがれた部分はリスクが高まります。
湿腐朽の兆候は、木材がスポンジ状になったり、周囲より暗くなることです。構造的な問題が伴うことが多く、根本的な構造改善なしに修復しても効果は限定的です。エポキシ系補修材で一時的に補修することは可能です。
乾腐朽菌(ドライロット)
乾腐朽菌は湿腐朽よりも深刻で、わずか20%の水分で生存できます。感染すると木材は乾燥し脆くなり、手で簡単に砕けるほどになります。そのため「建物の癌」とも呼ばれ、発見が遅れると広範囲に被害が広がります。
乾腐朽は、湿気を乾燥した木材へ運ぶことで進行します。対策としては、被害部材を除去し、化学的防腐剤で処理するほか、ドア枠などは防湿シートを巻いた新しい枠に交換します。
