狂犬病は致命的なウイルス性疾患で、症状が現れるのは感染後30〜50日と比較的遅い段階です。症状が出た時点ではほぼ致死率が100%とされ、早期の診断と治療が不可欠です。感染経路は、感染動物に噛まれた場合や、開放創に感染動物が舐めた場合などがあります。

噛まれた部位の痛み・しびれ

噛み傷や舐められた部位に痛みやしびれが生じることがあります。これはウイルスが体内に侵入したサインと考えられ、すぐに医療機関で狂犬病予防接種を受ける必要があります。ウイルスが脳に到達する前であれば治療が可能です。

インフルエンザ様症状

初期症状は頭痛、発熱、筋肉痛、吐き気、下痢など、インフルエンザに似た症状が現れます。これらの症状が出る前に予防処置を受けることが重要です。

飲み込み困難と過剰唾液

ウイルスは唾液腺に影響を与え、過剰な唾液が分泌されます。その結果、口が泡立つことがあります。また、喉や声帯が障害され、飲み込むことが困難になり、水を見ると恐怖感(恐水症)を示す患者もいます。

興奮・イライラ

ウイルスが脳機能に及ぶと、患者は興奮しやすくなり、イライラや精神的混乱、抑うつ状態が見られます。

幻覚

脳が感染すると、幻覚や現実感覚の喪失が生じることがあります。

脚の痛みと痙攣

病状が進行すると、下肢から筋肉痙攣や激しい痛みが現れ、身体のコントロールが失われます。

昏睡・死亡

症状が出始めてから3日から20日以内に昏睡状態に移行し、最終的に死亡に至ります。ウイルスが脳に到達する前に治療を行えば、症状の進行を止め、命を救うことが可能です。