クロミッド(クロミフェン)の概要と注意点
機能
クロミッドは排卵を促す薬です。脳のエストロゲン受容体にエストロゲンが結合しないように働き、脳はエストロゲン産生を増やす必要があると判断します。その結果、エストロゲン濃度が上昇し、排卵が誘発されます。
注意事項
エストロゲン受容体に作用するため、子宮頸部粘液の性状が変化し、精子が卵子に届きにくくなることがあります。必要に応じて低用量エストロゲン療法で粘液を改善することがあります。また、頭痛、情緒不安定、気分の変動、視覚障害などの副作用が報告されています。
誤解されやすい点
クロミッドがすべての不妊症に有効というわけではありません。子宮筋腫、卵胞嚢胞、甲状腺疾患、肝臓疾患などの基礎疾患がある場合は使用できないことがあります。医師が使用を許可した場合でも、定期的な検査で副作用や効果を慎重に観察する必要があります。
考慮すべき点
クロミッドは多胎妊娠のリスクを高めます。使用者の約10%が双子を妊娠します。そのため、経済的に安定したカップルで、双子に伴う医療費やリスクを受け入れられる場合に限って推奨されます。
治療期間・服用方法
通常、生理開始後3〜5日目に初回投与し、5日間毎日同じ時間に服用します。最後の服用から1週間以内に排卵が起こります。月経が不規則な場合は、月経誘発薬を併用することがあります。妊娠が成立しない場合、最大6サイクルまで使用され、6回目以降は他の治療法への切り替えが検討されます。
