空胎嚢(胚なし妊娠)とは何か

空胎嚢(胚なし妊娠)とは

空胎嚢(英: empty amniotic sac、別名: anembryonic pregnancy、blighted ovum)は、受精卵が子宮に着床したものの胚が正常に発育せず、羊膜嚢だけが残る状態です。通常、羊膜嚢は胎児と羊水を包みますが、ここでは中身が空です。

発生頻度

全妊娠の約5〜10%で見られ、特に妊娠8週未満の早期に診断されることが多いです。

主な原因

原因は必ずしも明確ではありませんが、以下が考えられます。

  • 染色体異常:受精卵の染色体数や構造に異常がある場合、最も一般的な原因です。
  • 着床障害:受精卵が子宮内膜に正しく着床できないと、胚が形成されず空胎嚢ができることがあります。
  • その他の要因:子宮奇形、感染症、自己免疫疾患なども関与する可能性があります。

症状

多くの場合、特別な自覚症状はありませんが、軽い出血や腹部の違和感を感じることがあります。

治療法

空胎嚢は自然に流産することもありますが、医師が必要と判断した場合は「掻爬術(D&C:子宮頸部拡張・掻爬)」が行われます。手術は外来で実施され、全身麻酔は通常不要です。

その後の妊娠について

空胎嚢を経験した後でも、ほとんどの女性は再び妊娠し、健康な妊娠を継続できます。次回の妊娠を計画する際は、個別の状況や必要な注意点について主治医と十分に相談してください。

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