医療用語「アブレーション」とは何か?

アブレーションの概要

アブレーションとは、体内の組織や増殖物を意図的に破壊または除去する医療手技の総称です。以下に代表的なアブレーションの種類とその概要を示します。

外科的アブレーション

切除、焼灼(熱で焼く)、凍結、レーザー、または高強度焦点式超音波(HIFU)など、さまざまな方法で組織を物理的に除去または破壊します。

カテーテルアブレーション

心臓の不整脈(心房細動や上室性頻拍など)を治療するための低侵襲手技です。細長いカテーテルの先端に電極を装着し、血管から心臓へ導入します。ラジオ波エネルギーや極低温(クライオ)エネルギーを照射し、心筋に微小な瘢痕を作って異常電気信号を遮断し、正常なリズムを回復させます。

レーザーアブレーション

集束したレーザー光で組織を蒸散または切断します。皮膚科ではイボやタトゥー除去、眼科ではLASIKなどの視力矯正手術に利用されます。

ラジオ波アブレーション(RFA)

ラジオ波エネルギーで熱を発生させ、組織を焼灼します。腫瘍治療、消化管の病変除去、子宮筋腫や子宮内膜症の治療など、幅広い分野で使用されています。

化学的アブレーション

化学薬剤を用いて組織を溶解または破壊します。化学ピーリングや疣贅(いぼ)除去に活用されます。

クライオアブレーション

極低温で組織を凍結し破壊します。皮膚科、腫瘍治療、眼科(網膜剥離修復)などで応用されています。

まとめ

アブレーションは、外科的切除から熱・冷・レーザー・化学薬剤を用いた低侵襲手技まで、目的に応じてさまざまな方法が選択されます。治療対象や医師の判断により最適な手法が決定されます。

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