ループス関節炎(SLE関節炎)とは?

全身性エリテマトーデス(SLE)は、米国で約140万人が罹患している全身性自己免疫疾患です。患者の約90%が関節や筋肉の痛みを訴え、そのうち約35%がループス関節炎と診断されます。

症状

  • 関節の痛みと腫れが生じ、圧痛や温感を伴うことがあります。朝起きたときのこわばりが全身に現れやすく、関節内に液体がたまると圧迫感やさらに腫れが増すことがあります。通常、永久的な変形や重度の関節破壊は起こりませんが、かなり不快です。

特徴

  • 首や背骨はほとんど影響を受けません。体の中心から遠い関節が主に侵され、指、手、手首、肘、膝、足首、足、つま先などが典型的です。左右対称に同じ関節が同時に炎症を起こすのが特徴です。

留意点

  • ループス患者は関節炎以外にも、関節リウマチ、線維筋痛症、骨壊死、滑液包炎、腱炎、関節感染症など様々な疾患が重なることがあります。症状だけでループス関節炎と決めつけず、正確な診断が治療選択に不可欠です。

診断

  • ループス関節炎は、ループス自体の検査が陽性になるため診断が難しいです。X線は通常正常で、関節液検査でも軽度の炎症が認められる程度です。身体診察、他疾患の除外検査、症状の経過聴取を総合して診断します。

予防・対策

  • 治療はループス全般の薬剤を中心に行います。NSAIDs(例:イブプロフェン)、抗マラリア薬(例:プラケニル)、ステロイド(例:プレドニゾン)を組み合わせ、症状に応じて用量調整します。理学療法や水泳・アクアエアロビクスなどの低衝撃運動も有効です。

ループス(全身性エリテマトーデス) - 関連記事