黄体(Corpus luteum)とは何か

概要

黄体は排卵後に卵巣内で形成される小さな内分泌腺です。主にホルモンのプロゲステロンを分泌し、子宮内膜を厚くして妊娠を維持する役割を担います。妊娠が成立すれば、胎盤がプロゲステロンの供給を引き継ぐまで黄体は成長し続けます。妊娠が起こらなければ黄体は退縮し、月経が始まります。

位置

黄体は、卵子が放出された破裂した卵胞の残骸が卵巣表面に形成されます。大きさは小さなエンドウ豆程度で、黄色を帯びています。

機能

黄体の主な機能はプロゲステロンの産生です。プロゲステロンは妊娠維持に不可欠なホルモンで、子宮内膜を厚くし受精卵の着床を促進します。また、子宮平滑筋を弛緩させることで流産のリスクを低減します。

黄体機能不全

黄体が十分に発達しない、またはプロゲステロンが不足すると「黄体機能不全」と呼ばれる状態になります。主な症状は以下の通りです。

  • 不妊
  • 流産
  • 月経不順
  • 月経前症候群(PMS)
  • 過多月経

治療法

黄体機能不全の治療は、プロゲステロン補充が中心です。経口薬や貼付剤、注射などでホルモンバランスを整え、妊娠可能性を高めます。

予後

適切な治療を受けた場合、予後は概ね良好です。多くの女性が妊娠し、正常に出産できるようになります。

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