ネルソン‑ソモギル法とは?血糖代謝測定の原理と手順

概要

ネルソン‑ソモギル法は、血液やその他の生体液中のブドウ糖濃度を測定する比色分析法です。ブドウ糖が銅(II)イオンを銅(I)イオンに還元し、続いてヒ素モリブデン酸と結合して青色の錯体を形成することで、吸光度からブドウ糖量を定量します。

原理

この方法は主に以下の二段階反応に基づきます。

1. ブドウ糖 + Cu2+ → グルコン酸 + Cu+

2. Cu+ + ヒ素モリブデン酸 → 青色のヒ素モリブデン酸‑Cu+錯体

手順

1. 試験管に血液または生体液 1 mL を加える。

2. 銅硫酸塩、炭酸ナトリウム、ヒ素酸ナトリウムの混合液(ネルソン‑ソモギル試薬)5 mL を加える。

3. よく混合し、沸騰水浴で 15 分間加熱する。

4. 室温まで冷却し、アンモニウムモリブデン酸、硫酸、ヒ素酸ナトリウムの混合液(ヒ素モリブデン酸試薬)1 mL を加える。

5. 再度混合し、10 分間静置する。

6. 分光光度計で 540 nm の吸光度を測定する。

計算方法

測定した吸光度 (A) からブドウ糖濃度は次式で求められます。

ブドウ糖濃度(mg/dL) = A × 100

基準範囲

成人の空腹時血糖正常値は 70〜110 mg/dL とされています。

臨床的意義

ネルソン‑ソモギル法は操作が簡便で信頼性が高く、糖尿病の診断や血糖代謝に関わる疾患の管理に広く利用されています。

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