代謝X症候群とは

代謝X症候群は、心血管疾患や糖尿病のリスクを高める複数の代謝異常が同時に存在する状態を指します。

インスリン抵抗性

インスリン抵抗性は、体の組織がインスリンに対して反応しにくくなる状態で、2型糖尿病の前段階とされます。空腹時血糖値が115 mg/dL以上の場合、インスリン抵抗性が疑われます。

高血圧

血圧が平均で140/90 mmHg以上になると高血圧と診断され、代謝X症候群の主要な指標の一つです。患者の多くが高血圧を呈します。

高トリグリセリドと低HDLコレステロール

トリグリセリドは血中の脂肪で、200 mg/dL以上は心疾患リスクが高まります。また、HDL(善玉)コレステロールが男性で40 mg/dL未満、女性で50 mg/dL未満の場合、低HDLとみなされます。

腹部肥満

腹部に脂肪が蓄積することでウエスト周囲径が大きくなります。代謝X症候群の患者は全体的に過体重または肥満で、特に中部肥満が顕著です。

原因

正確な原因は不明ですが、遺伝的要因が関与しています。近親者に代謝X症候群や同様の症状がある場合、発症リスクが高くなります。また、飽和脂肪酸や精製糖の多い食事もリスクを高めます。

治療

生活習慣の改善が最も重要です。全粒穀物、食物繊維、低脂肪の肉・乳製品、豊富な野菜と果物を中心としたバランスの取れた食事と、定期的な有酸素運動が推奨されます。必要に応じて、血圧、血糖、トリグリセリドをコントロールする薬物療法も行われます。

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